チームレジェンド 心閉ざされし者の物語 第十一話 「戦いの予感」

第十一話

クロノ「お、レオ。ちょうどいい所に」
レオ「……?」
レオはクロノに呼び止められた。すると、ラウルが囁いた。
ラウル(コイツ、妙に戦う気満々だぞ)
クロノ「体調が万全なら、特訓に付き合え」
レオ「…特訓?」
クロノ「そうだ。俺、両剣の色んなことが知りたいんだ!」
レオ「……。」
クロノ「ここではあれだからな。ギルド内のVR施設へ行こう」
レオ「VR?」
クロノ「バーチャル・リアリティー。あそこなら体に傷付けなくでも勝負できるんだ。」
レオ(意外と最先端なんだ……。)

VR施設内部

クロノ「ここが施設内さ」
レオ「へえ……。」
何もない黒っぽい広い空間だが、ここがそうなのだろう。
クロノ「そこのコンソールで設定するんだ。」
そう言うと、カタカタとキーボードを操作し始めた。しかし、早い。
レオ「…そういうの、得意?」
クロノ「こういう系は任せてくれ。まあ、独学で学んだんだけどな」
意外な返事が帰ってきた。独学とはまた凄い。
クロノ「あとは、このスキャナーに手をかざすだけさ!」
コンソールの隣にさらに黒っぽい半透明のパネルがあった。レオはそのパネルに手をかざした。
クロノ「今回はRPG方式だ。コンソールを見てくれ」
レオはコンソールに目をやった。

1P クロノ・アークライド (闇)
クラス 魔法剣士(マジックフェンサー)
HP 17000
攻撃 360
防御 277
魔攻 301
魔防 275
素早 221
特殊 闇属性アップ (闇攻撃↑、闇被攻撃↓)、空間移動能力(瞬間移動が可能)、浮翔能力(羽を展開し、浮遊したり飛ぶことが出来る水の民固有能力)

クロノ「な?こういうことさ。HP以外の最高は500だ。んじゃ、レオはっと……」

2P レオ・ヴィジター(天)
クラス 複合武装士(マルチバトラー)
HP 20000
攻撃 347
防御 300
魔攻 323
魔防 311
素早 470
特殊 浮翔能力、ツインチェンジ(戦闘中、人格や武器の変更が可能)、ソウルレゾナンス(???)

クロノ「めっちゃ速っ!!お、お前、速すぎだろ・・・。スピードタイプなのか。能力も安定しているし・・・。ま、いっか。」
すると、周りの景色が一変。遺跡のような景色に変わった。
クロノ「さーて・・・。始めるとするか。レオ!」
レオ「…!」
クロノ「仲間だからって遠慮は要らないぜ。本気でかかってこいっ!!!」
ラウル(…来るぞ!!)