2011-01-01から1年間の記事一覧
第十二話クロノ「行くぞ!!」 クロノは一気に間合いを詰め、剣を振りかざす。 レオ「……!!」 レオは両剣で受け止める。そしてなんとか弾く。 レオ「…やあッ!!」 レオは持ち前の素早さで一撃食らわす。クロノは空中に吹き飛ぶ。 クロノ「くっ!だが、これ…
第十一話クロノ「お、レオ。ちょうどいい所に」 レオ「……?」 レオはクロノに呼び止められた。すると、ラウルが囁いた。 ラウル(コイツ、妙に戦う気満々だぞ) クロノ「体調が万全なら、特訓に付き合え」 レオ「…特訓?」 クロノ「そうだ。俺、両剣の色んな…
第十話ラウルsideあのギルドに来てアイツは少しずつだが、変わり始めていた。 向こうにいたときより表情がソフトになってきている。皆と接し、少し心を開いてきたのだろう。 本来なら少しでも心を開こうとするとアイツの首元にある『制御石』が働くのだが………
第七話その日の夜。 レオは気が付き、そっとベッドから出るといつものテラスへ。 今日は空も晴れていて星たちがよく見えていた。 ふと見回すとそこにマスターがいた。 マスター「あ、レオか。」 レオ「……。」 マスター「何か、ごめんな。結構シリアスやった…
第九話その日の夜。 本来ならいつもテラスへと行くのだが……。 ラウル「あんな女と共にするのは許さんぞ」 ラウルが体の制御をしているため、ベッドで寝ているしかなかった。仕方なくレオは寝ることにした。そして一時間後。ラウル「……うん?」 ラウルは体を…
第八話レオはいつもと変わらない朝を迎えた……が レオ「…調子が優れないな…」 体がだるく、重い。昨日の夜に何かと立て続けに起きたせいだろうか。あるいは――― レオ(きっと昨日、雨に打たれたせいだな) ゆっくりと体を起こし、部屋を後にした。ユウナ「あ、…
第六話 レオsideそうか。思い出した。俺は7才の誕生日、不治の病に冒された。ひどく嘆き、悲しんだ母親は俺を抱えてあの『紫クリスタル』がある湖の祭壇にやって来た。「どうか、この子から病からお救いください」すると、どこからともなく1人の女の子が現…
第五話あれから2人は嵐が去ったあと、レオは雷のせいでほぼ放心状態になったマスターを抱えながらギルドへ戻ってきた。 ユウナ「レオ!心配し……その子は?」 レオ「…一緒に雨宿りしていた」 マスター「……。」 マスターは放心状態のため、何も言えなかった。…
第四話ある日のこと。 待ちに待ったレオの初仕事がやって来た。 クロノ「おう、レオ!お待ちかねの初仕事だぜ!」 レオ「…仕事?」 レオは一枚の紙を渡された。そこには今回の内容が記されていた。レジェンドの皆さんへ またあの季節になりました。そう!『…
第三話……この世界には「火」「水」「雷」「地」「風」「天」「無」「光」「闇」「源」「影」の属性が存在する。それぞれ火と水、雷と地、風と天、光と闇、源と影…それぞれが対立し、無は中立の存在。世界がまだ暗黒の宇宙だった頃、そこに創造主が現れ、『ア…
第二話次の朝。レオはチームレジェンドの一員となっていた。 ギルド長の部屋にいきなり来るなり、レジェンドに所属する、と言って驚かせた。ともかくレオは所属許可がおり、今日からレジェンドの皆と行動することになった。レジェンドの部屋ユウナ「…と、言…
第一話―――それはとある世界のお話。 幻想世界「ユニバースヴィジョン」に母なる太陽と惑星「アースディア」「アクアディア」が存在していた。そしてそこに住む「大地の民」「水の民」は暗黒神「カオス」によって破滅の道を歩んでいたが、そこへ現れた勇者た…