チームレジェンド 心閉ざされし者の物語 第二話「決意」

第二話

次の朝。レオはチームレジェンドの一員となっていた。
ギルド長の部屋にいきなり来るなり、レジェンドに所属する、と言って驚かせた。ともかくレオは所属許可がおり、今日からレジェンドの皆と行動することになった。

レジェンドの部屋

ユウナ「…と、言うわけで、レオが新しい仲間よ!」
ユウナはさぞかし嬉しそうな顔で皆に紹介した。
藍色髪の男「へぇ、こいつが……」
黄色髪の男「また一人増えて賑やかになってきたね♪」
レオ「…あんた達は?」
クロノ「おおっと、そうだったな。俺は『クロノ・ラーグライド』。宜しくな!」
バルト「俺は『バルト・グラウディン』って言うんだ。宜しく♪」
藍色髪の男は「クロノ」、黄色髪の男は「バルト」と言うらしい。
クロノ「俺ら三人は三つ子なんだぜ」
レオ「……!?」
とは聞かせられたが、何か違和感がある。三人とも違う部分があるのだ。本来ならそっくりの筈だが、目の色がバラバラだったりしていてとても三つ子には見えない。
レオ「…本当、なのか?」
クロノ「まー、大人の事情ってやつだ(?)」
レオはなんとも言えない顔をした。
ツインテの女の子「ハイハーイ!私、『リア・アリーバ』!よろしくぅ!」
オレンジ髪の男の子「ボク、『ハヤテ・ソウヤ』って言います。」
レオ「…子供までいるのか」
ユウナ「まあ、ここは本当に自由なチームだし……細かいことはさほど気にしてはないよ」
リア「年齢はどうであれ、実力さえあれば問題なし!ってとこ?」
ハヤテ「…随分大雑把に……。」
黒髪の女剣士「私は『カイティア・ノエル・ブロウダー』と言う。皆からは『カイ』と呼ばれている。よろしく頼む」
緑長髪の男「俺は『ギルティア・シュツルド。』気軽に『ギル』って呼んでくれよ。」
レオ「…女剣士か……。」
カイ「ここらでは滅多に女剣士って者は見ないからな。そういうのでは結構珍しいと思うさ。」
ギル「俺ら2人は北国からやってきたもんでさ。あそこは本当田舎だからなぁ」
銀髪の女「私は『アルセリー・ストルム』と申します。」
クロノ「『アークライト・ストルム』って奴は知ってるか?」
レオは頷いた。
クロノ「そいつの妹なんだ。こっちに来たときは奴がまたなんか企んでるかと思ったぜ。」
ユウナ「クロノとアークライトって天敵同士だもんね」
リア「そう、蛇と猫ってやつ?」
レオ「…龍と虎だろ」
リア「あ、そうだったね!」
レオ以外の皆は爆笑した。
クロノ「じゃ、今度はレオの番だ。」
レオ「え……?」
バルト「自己紹介だよ、ほら!」
レオ「…やったことないから分からない…。」
ユウナ「簡単だよ。フルネームとその他言いたいこと、後は…このチームへの志望動機も聞いちゃおうかな。」
クロノ「俺が言いたいこと全て言いやがった」
バルト「そんなに機嫌悪くしなくても…」
レオは少し考えると、緊張しながら言った。
レオ「…お、俺は『レオ・ヴィジター』って言う。し、出身は、ええと、ここからすぐ近い……『生命の泉』がある『ソラミール』の町から……あ、あと志願したり、理由は……このチームなら俺の探している物が、見つかりそうだから……」
ユウナ「はい、良く出来ました!」
皆は拍手をしてくれた。
ユウナ「『ソラミール』かぁ……じゃあ、貴方は『紫クリスタル』にいつも見守られているのね」
レオ「『クリスタル』……?」
ユウナ「あれ、知らないの?じゃあ、教えてあげる。」
そう言うと本棚から一冊の本を取り出した。


ここで2話は終了になります。次回をお楽しみに!
この小説はマスター★ランディの提供でお送りします(殴